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「 ... 俺さ 、好きだったんだよね 、」
山田は放った
こっちを見ることなく真っ直ぐと空を見つめながら
「 誰が ? 」
「 ... 大ちゃんが 」
驚いて隣を見るけど 、
やっぱり山田は真っ直ぐと空を見つめている
「 だけど伊野ちゃんには敵わないと思った 、だから諦めた 」
街灯がほぼついてない中 、
やっとこっちを向いた綺麗な瞳だけが輝いて見えた
「 だからそんなしょーもないことで別れんなよ 」
ニコッと笑った山田は 、
ぐるりと俺を反転させて 、優しく背中を押す
「 ん 、伊野ちゃん待ってるから 」
「 ... 山田 、」
きょとんと首を傾げる山田の頭をぽんぽんと撫でる
今の俺に出来ることは 、きっとこれくらい。
「 ..... ありがと 、俺を好きでいてくれて 」
だから 、気づくことが出来なかった
____ 背後で沢山涙を溜めた山田に ...
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