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167 有岡side
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昨日裕翔に言われた言葉が引っかかって仕方ない
「 ねえ、伊野ちゃん、? 」
「 ん? 」
「 俺たちさ ... 」
「 ...大ちゃん、ちゅうして、 」
さっきからずっとこんな感じ
きっと伊野ちゃんは自分が何言われるかわかってる
だからこそ、俺は彼の唇に優しく口付けた
「 んぅ ...、 ね、もっと ... 」
「 伊野ちゃん、話、聞いてほしいの 」
顔を優しく包んだ伊野ちゃんの手は震えてて、
下を向いた瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちていく
「 ... 俺、山田が好き。 だからね 、」
「 別れよ ...っか、 」
意外にも彼の口から出たその言葉
どこか苦しそうに微笑む瞳は儚くて、
“俺は知ってたよ” って、そう伝えられてる気がした
「 ...楽しかった。 大ちゃんが俺を好きでいてくれて 」
____ “今までありがとう”
そう言い残して、暗い夜の中 彼は家から出て行った
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