アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
#
今日ご飯は食べてなかったけど、食べる気分じゃなかった。
「 先お風呂入ってくるね 」
知念がそう言ってお風呂場にむかった。
俺はリビングのソファに座って、ただぼーっと外を眺めていた。
すると結構時間が経ったのか、知念が風呂から出てきていた。
でも俺はそんなことさえ気づかなかった。
頭の中は、今日撮影が終わってから楽しそうに笑いながら歩く知念と大ちゃん。
すると俺の頬に当たるあついもの。
「 あっつ!? 」
それは、マグカップに注がれた熱いお茶だった。
「 涼介のむ? 」
「 あ、うん、ありがと。 」
俺の向かい側に座る知念。
「 涼介、何かあった ?」
「 … え? 」
「 いや、何か 今日とくに ぼーっとしてるなぁ って。 」
俺がおかしいのは気づいたらしいけど、内容までは気づいてないようだった。
本当のことを言った方がいいのか、でも今日たまたまかもしれないし。
そうして俺が出した返事は …
「 ううん、特に何も無いよ。 」
と言って ニコッと笑うだけだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 172