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6 知念side
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「 ん… 」
昨夜、いつの間にか寝てたらしい。
隣では涼介が寝ていた。
相変わらず 綺麗な寝顔だな … 。
でも涼介は昨日、確実に様子が変だった。
僕が帰った時も、お風呂から出てきた時も、
ずっと ぼーっとしてたのだ。
思い切って、「 何かあった? 」って聞いてみた。
なのに涼介は、「 特に何も無いよ 」って
ニコって笑うだけで...
僕には何も教えてくれなかった。
だけど、昨日僕が帰った時に見た涼介の目は、
少し赤くなっていて、腫れていた。
その目から、泣いていたことが見て取れた。
けど昨夜、その理由を僕に話すことは無かったし、それらしき言動もなかった。
なんで昨日、僕が帰るまで泣いてたのか、
どうして 嘘をついたのか。
僕が涼介を一番知ってるはずなのに、
今は全然わからない。
「 涼介… 。」
昨夜、涼介がベッドに入る前にうっすら聞こえた声。
「絶対に渡さない」って。
涼介、僕はどこにも行かないよ ?
僕も涼介が大好き 、 なのに。
一人で考え込まないで、涼介 。
寝てる涼介にそっとキスをして、僕も再び眠りについた。
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