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※囚われの人8
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たすけて、こわい、きもちわるい
叫んでも誰も来ないのは頭では分かっている。それでも、叫ばすにいられないのは、脳裏を掠める彼にすがる自分がいるからだろうか。
「うぁ、や、やら、やだぁッ……!」
するりと昂った欲望を、見知らぬ見知った手が掠めて通りすぎていく。既に後孔には指が乱暴に突っ込まれ、ぐりぐりと的確に前立腺を刺激している。その度に体を襲う電流のような快感を拾ってしまう自分が信じられなかった。漏れ出している声は情けなく上ずって、矯声としか言いようがない。
やめて、その姿でこんなこと、しないでよ。
何度目を擦ろうが涙を溢そうが、ぱっと写るのは愛しい彼の姿に他ならなくて、なのに触りかたも扱い方も、何もかもが彼と違う。優しくない。愛の無い、こんなやり方を彼はしない。なのに、なのに、その手の感触も、揺れる柔らかな茶髪も彼そのものなのだ。訳が分からない。分かりたくもない。どうでもいい、助けて欲しい。
「いぁ”!?あ”、あ”ぁ~‼」
ぐり、と先端を抉られて言いようもない痛みと強烈な快感が全身を駆け巡った。あふれでる涙の向こう、やっぱり映り込むのは顔色一つ変わることの無い、無機質な彼の姿。
お願い、やめて、痛いよ
ひたり、と無機質な表情からは考えられないほどの熱が孔に押し付けられて戦慄した。まさか、嘘だ。
「や!やだ、それだけは、やだっ!」
力の入らない体を叱咤して身を捩る。それだけは、やだ、やめて、彼だけなのに。そこは、だって
「ぃ”!?あ”ぁぁぁぁ!!」
ぐちゅり。
無駄に生々しい音と共に、もがく僕を簡単に押さえ込んだソレの熱が孔をこじ開けて押し入った。あり得ないほどの圧迫感、苦痛、そしてその中にある覆せない微かな快感。
「や”ぁ!う、うごかな、ぁああッ!」
ぐちゅぐちゅと乱暴に揺すりあげられて敏感な部分を竿に擦りあげられた。目を見開いて頭を振っても、ピストンが止められることはなかった。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
ごりごりと挿入されていく熱が与えるのは遥かに苦痛が大きい。それでも、
「やぁぁああッ!」
確かに気持ちいいのだ。的確に前立腺を突き上げる熱が、立ち上がった自身を擦り上げる大きな手が快感を与え続けている。もう、訳が分からない。
「ぁ”!いやぁぁああ……ッ!」
ビクリ!と体が意識に反してはね上がり、白濁が溢れだす。同時に腹の中に広がるじんわりとした熱に、なにかが切れる音がした。
おねがい、だれかたすけて。
でないと、でないとぼくは……
コワレテシマウ。
オネガイ、ーーーサン……ッ……
かくりと意識を失った彼の金色の髪は一房だけ煌めく水色に染まっていた。
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