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「俺がなんか作ってやろうか?」
完璧に忘れていた存在が居た。
コイツをなんとかしないと俺は優雅に過ごせない
「早く帰れ。つかお前何しに来たんだよ」
「いやー、実は暫く泊まらせて…「却下」」
「何でだよ!良いじゃんか!俺とお前の仲だろ?
頼むよー!!」
「うるせえ。」
「俺がのたれ死んでも良いんだな!?」
「構わない」
そんな会話に隣では声を出して笑っている呑気な奴がいる
「良いじゃん!作ってもらおうよ!」
初デートだと言うのにこんな簡単に見知らぬ人を受け入れる笹本に少し納得いかない。
こんな些細な事で不機嫌になってしまう俺はコイツの事になると心が狭くなるのかもしれない
「ほら!陽くんも言ってる事だしさ!な?」
コイツ、俺と笹本の関係分かってやがる
本当食えねえ奴だ
「…チッ。分かったよ」
仕方なく承諾すれば二人は手を取り合いニコニコと微笑み合っている
はしゃぐ笹本を見るのは好きだがコイツが絡むと良い事はない
「じゃあ、ちょっと行った所にスーパーあるから悪いけど陽くん買って来てくれる?」
白紙に材料を書きながら言う台詞に俺が口を開こうとしたが笹本に腕を叩かれそちらを見ると、自分の口元に人差し指を当てて俺からの言葉を阻止する
「分かりました!!じゃあ行って来ます!
あ、ケンカしないでくださいね」
手を振り軽快な足取りで家を出て行った笹本を二人で見送り扉が閉まった音がすればそれを合図に俺の肩に手を置く
「で、今回は何目当てな訳?」
興味津々で問いかけてくる俊に俺は黙っていた
「首にキスマーク付いてたけど、そんな事したらもうあの子お前にゾッコンだろ。
あの子に何かあるとは思えないけどなあ」
肩に置かれた手を振り払い本日何度目かのタバコに火をつける
「しかも、先生って呼んでたって事は生徒か。
何人目?バレないようにしろよ」
「何人目って…1人だよ1人」
「へえ〜、珍しい。しかも、男に手出すの初めてだよなお前」
「まあなー」
「で、早く教えろよ。何が目的なんだって!」
「…それが何も無いんだよなあ」
「………は?」
驚くあまりに目をまん丸にさせてる俊を見て俺は引きつった笑顔を浮かべた
まあ、その反応も無理はない。
それぐらいの事を俺はしてきたんだ
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