アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
55
-
野菜炒めとレトルトの味噌汁と全然使われていなかった炊飯器で炊けたご飯を机の上に並べた
「いただきます!」
本日1食目のご飯は俺に幸福感を満たしてくれる
桐島さんが作った野菜炒めは丁度いい味付けでご飯がよく進む
「これめっちゃ美味しいです!!」
かきこんだご飯が無くなりまた茶碗に入れる
俺も料理出来たらいいのに…
自分で作れるように野菜炒めの味をしっかり覚える為に今度はしっかりと味わう
入れてきたご飯は食べずに何が入っているか考えたが全然分からない
ご飯も食べ終わりせめて洗い物をしようと台所に立った
「そんなの俺がやるのに」
いつの間にか隣に立っていた桐島さん
作ってもらったのに洗い物までさせる事は出来ない
「大丈夫です!桐島さんも先生と座っといてください!」
微笑みかければ桐島さんも微笑んでくれる
「陽くん。連絡先交換しよ!」
突然の言葉に俺は戸惑いながらも直ぐに手を洗いポケットにあった携帯を取り出す
QRコードの読み取りあいをして友達追加を押す
「何か困った事とかあったらいつでも連絡しておいで。
夏樹の愚痴とかでもいいよ!」
白い歯を見せて無邪気に笑う。
その顔を見ると蓮と同じぐらいの安心感が湧く
「ありがとうございます!…あの、じゃあ早速お願いしたい事があるんですけど…」
俺が今一番叶えたい事。
「料理を教えてくれませんか?」
これが出来れば先生の不摂生な食事も直すことが出来るかも知れない
「アイツの為?」
「……まあ。」
人から言われるとなんだか照れてしまう。
口元に拳をあててニヤついている桐島さんが目の前にいる
「愛されてるね〜」
先生の方を見ながら呟けばその視線に気付いたのかバッチリ視線がぶつかる
「何だよ。」
思わずさっきの桐島さんが呟いた言葉が頭によぎり目を逸らしてしまった。
「お前なにか吹きこ「また連絡するね」だろ!」
低い声で放つ先生の言葉を小声で遮る
俺に笑いかけながら不機嫌そうにしている先生の側に行った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 114