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そんな行動、普通はやっている本人が恥ずかしい筈なのに
先生は1ミリ足りとも恥ずかしさを見せない
「……俺、帰るね」
名残惜しい気持ちを抑えて告げる
微笑んだ顔の前髪をかき上げられ空気に触れた額が一部温かく柔らかい感触を感じた
離れた顔を見た俺はきっと俺と同じ気持ちだと自惚れてしまう程だった
「ああ。おやすみ」
外に足を出せば少し冷たい風が髪をなびかす
エンジンの音が聞こえ顔をそちらに向ける
手を振るとしっかりと振り返してくれる先生
車が見えなくなるまでちゃんと目に焼き付ける様にずっと手を振った
携帯を開いて先生にメッセージを送る
『今日は1日ありがとう!帰りも送ってくれてありがとう!!おやすみ。』
短い文だが気持ちは沢山詰まっている
自然と顔の口角は上がっていった
ポケットに閉まった後、先程まで湿っていた自分の唇を指でなぞれば蘇る光景
初めは長くもたなかった呼吸も今では少し長くなった
唇の感触や舌の生暖かい感触に顔が熱を帯びる
…気持ち良かったなあ
緊張と恥ずかしさと必死さはまだ余裕で残っている。
でも、終わった後の冷静になる時間は快楽の余韻で埋められる
またしたい。そう思わせる先生のキスに俺はいつの間にか虜になっていた
今度はいつ出来るかな…
なんて口には絶対に出せないセリフを心に閉じ込めそれを忘れる様に激しく左右に頭を振り
楽しかった1日を思い返しながら俺は家に入っていった
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