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「乳首弄られんのがそんなに嫌だったら、俺の手を抓って退けさせれば良かったのに。
実はちょっと気持ち良かったりした?」
囁かれた方の耳を咄嗟に手で覆い勢いよく振り返る
そんな方法なんて思い付かなかった。
まんまと先生の罠に嵌ってしまった自分に情けなさを感じる
ソファから立ち上がって戻って来ていた桐島さんがいるキッチンへと向かった
全身から熱が込み上げて来て顔はもう熱々だった
バレない様に下を向くがなんとも不自然だろう
「ご飯食べようか!」
桐島さんの呼び掛けによって再び俺の元へ来た先生
俺の目の前にはスーパーで買われたお弁当が3つ並んでいた
「陽くん、もしかして熱ある?
顔が真っ赤なんだけど」
やっぱり気付いた俺の異変に額を当てて心配そうに見つめてくる
「いや、全然大丈夫ですよ…!」
大丈夫じゃないのに大丈夫なフリをするのは何かと大変だ。
冷めない顔を晒しながら俺は1つのお弁当を手に取り、両手を合わせて食べ始めた
よりによって俺の前が先生
クスクスと笑っている顔に腹を立てながらご飯をかきこんだ
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食べ終わった後の満腹感で俺は眠気に襲われる
だが、そんな事を許すはずもない先生は掌をシャーペンの芯で刺してくる
「何目閉じてんだよ。教えてやった通りに書け」
お仕置きも桐島さんのおかけで終わったと思いもう帰れると思ったがそんなに甘くはなかった
直ぐに始まった勉強会も俺にとってはお仕置きだ
「分かりません…」
教え方は上手いんだが理解する頭は俺にはなく、先生を苛つかせている
「何回説明させれば気が済むんだ!
だから、ここにこれを代入させてこことここを計算すれば良いだけだろ!」
荒くなる口調と大きくなる声に桐島さんが苦笑いをしながら風呂場へと消えていった
「てめえ、俺が説明してやってんのによそ見とはいい度胸だな。」
お前からてめえへと呼び方が変わり相当怒っていると確信した俺は解答用紙と教科書に目を凝らし、怒りながらも説明をし続けている先生の話に耳を傾けペンを握る手をひたすら動かした
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