アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
73
-
*
昼休みには陽と俺と秋人で居るのが日課だ
でもこの日は陽は居なくて秋人との2人っきり
絡み始めて結構経ってるし陽が段々懐き始めているからか、なんだか俺も最初の時よりはマシになった
2人でいる時間も苦痛ではなく陽と同じ様には接しられているつもりだ
だが、そんなある日…
「なあ。西先生と陽って付き合ってどれ位?」
飯も食い終わり弁当を片している時に掛けられた言葉に手が止まる
アイツが言う訳ないし…
じゃあ、陽か?
なんて考えていれば俺の表情を読み取ったのか秋人がクスリと笑っていた
「蓮って普段は全く顔色変えないのに、陽の事になると顔付き変わるよね」
「うるせえ。つか何で知ってんの?」
「この間陽から聞いた」
まあ何となく分かってはいたが、やっぱり陽だったんだな
そこまで心を許したと言う事か
「お前、絶対他に言うなよ」
「分かってるって!」
親指を立てて白い歯を見せながら人懐っこい笑顔を俺に向ける
「そろそろ動こうかな〜」
小さく呟かれた言葉だったがこの距離では聞こえてしまう。
だが、何の意図があって放たれたのかは分からず聞き返そうにも聞き返す事が出来なかった
「あ、そうだ!西先生って普段何処にいんの?」
本当にこいつは何を考えているのか全く分からない
「知らねえ。職員室でも張ってたら会えるだろうけど
アイツに用事?」
気になった俺は問い掛けてみるが直ぐに返事が返ってこない
「ちょっと、ね。」
何か企んでいそうな笑顔で俺の目を見る
不気味な奴だと思いながら俺はまだ途中だった片付けをし始めた
何回か陽と遊んでいるらしからそれで陽の事でアイツと話すのかもしれないし
俺が探るのも可笑しな話だから特に詮索もしなかった
「蓮ありがとうな!じゃあまた明日!」
「ああ」
そう言って教室を出て行った秋人の後ろ姿を見送り、俺の昼休みは終えた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 114