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ガラガラと教室の扉を開く。
そこには見た事ある顔や、まだ見た事無い顔が揃っていた
黒板に貼ってある自分達の席を見て座りに行く
全員が席に着き後は担任を待つだけだ
ーーーーーーー ガラガラ。
「ーーーっ!」
………そこに現れたのは
「皆さん、初めまして。今日から三組の担任になりました西 夏樹と言います。よろしく」
あの男性だった。
開いた口が塞がらない。男性…いや、西先生は皆の名前を覚えるべく出欠確認をする
段々と近付く俺の名前
「笹本 陽」
「……はい」
小さい声で手を上げた俺を見た西先生は驚いた表情をした。当たり前の反応だ
俺は軽く頭を下げ机の上で丸まった
あの日と同じ顔。忘れる訳がない声と顔に俺は熱が籠る
恋愛感情とかではなく、自分の過ちの恥ずかしさから来る熱だ
一通りの連絡事項が終わったのか皆は教室から出て帰る様だった
蓮と帰る俺は少し顔を洗いたいと言って教室で待ってもらった
早くこの顔の熱を下げようそう思いトイレと向かう
「笹本。」
俺の名前が呼ばれそちらに顔を向ければ、西先生が立っていた
どうして良いのか分からずあたふたとする
「この間はありがとう」
ニコリと微笑んで言う先生に俺は軽く頭を下げて走り出そうとした
しかし、足が動かない。俺の腕は先生の手の中にあったからだ
「それは無いだろう。あの日笹本君がした事、俺は忘れたとは言わせないよ?」
怒っている。そう思った俺は先生の方に体を向き直し、頭をこれでもかと言うぐらいに下げた
「ごめんなさいっ!あれは…何と言うか、あの気付いたらしてしまっていて、別に変な意味は無いんです!!
あの…でも…本当にすいませんでした!」
必死に言う俺の頭の上に何かがのった
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