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昼休み。
四時間もの長い授業が終わり伸びをする
蓮はというと……居ない。
俺を置いてどこ行きやがった!
ハァ。ぼっち飯か
「笹本 陽君だよね?」
全然知らない声で突然呼ばれた名前。
辺りを見渡せば、太陽みたいに輝かしい笑顔で俺を見ている人がいた
「え?あ、はい!」
俺の周りには居ないタイプでどう接していいか分からない
「俺と一緒にご飯食べない?」
俺、この人と初対面…だよな?
最近の若い人ってこうなのか?
ハテナが沢山俺の頭を舞う
コクリと一つ頷けば俺の前の席に座ってこちらを向く
「俺は久田 秋人!秋人って呼んでよ!
俺も陽って呼ぶから!!」
「う、うん。」
ヤバい、テンションについていけない…
蓮とまるっきり正反対のタイプだ
それからの食事は秋人が一方的に喋って、俺はそれに相槌を打つだけ
でも、悪い人ではないから仲良くできそうだ
「あ、じゃあもうチャイムもなるから俺帰るわ!」
手を振る秋人に俺も手を振り返す
終始笑顔で尊敬レベルだ
なんか、台風みたいな人だなぁ
「あれ、誰?」
「うわっ!!ビックリしたー!!!」
背後から声を掛けられ見れば蓮がいた
「全然知らない人〜
でも、さっき声掛けられて友達になった」
……………多分。
「ふ〜ん。」
「あ、おい!」
俺の返事に納得したのかしてないのかよく分からないが自分の席へと戻る蓮
俺だってどこ行ってたか知りたかったのに!
ったく、自由な奴
授業が始まり、俺は寝ていなかったせいとお腹がいっぱいになったせいで眠りについた
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