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デートの前日。
朝起きて、鏡を見れば首筋に紅い印がまだ残っていた
薄くなってはいるが、俺の肌で存在感を示す
それを見る程あの日の先生の色っぽさが目に浮かんで赤面してしまう
駄目だ…!!!
朝からなにを思い出してるんだか…
頭をこれでもかと言うぐらいに左右に振って、首元までしっかりとボタン、ネクタイを締めて登校した。
学校に着き、首の苦しさなんて忘れて鼻歌混じりに廊下を歩いていると前から見覚えのある顔が歩いて来た
「あ、陽!!」
俺の名前を呼びながらこちらへ向かってくるその人は秋人だった
「おはよ!」
「おはよう!秋人!」
機嫌が良い俺は満面の笑みで挨拶する
「陽、なんか良い事あった?」
「んふふ、これからあるんだ」
よく分かっていない秋人はポカンと俺を見つめる
「あ、そうだ!今日一緒にご飯食べようよ!」
そんな提案普段の俺なら蓮が苦手なタイプだから、断っていたはずなのに…
何と言っても浮かれている俺にはその提案はハッキリと聞こえてなくて元気よく返事をしてしまう
嬉しそうにしている秋人と鼻歌を歌歌っている俺
周りから見れば変な奴等だ
それぞれの教室へと入って行き俺たちは別れた。
「おはよ!蓮」
自分の席にも行かず蓮の所へ行く
「挨拶の前に、その緩みきった顔をどうにかしろ」
俺な顔を見て溜息をついたと思えば、頬を抓る
「痛い!!痛いってばー!!!」
「で?」
抓っている手を数回叩けば離してくれた
「明日デートなんだっ!!」
「まあ、あいつ絡みだとは思ったけど」
頬杖をつきながら興味なさそうに聞いている
相変わらず眠そうにアクビをする蓮
なんだかんだ言ってちゃんと聞いてくれる蓮は優しい奴だ
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