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「お前、嫌な奴だな」
「ははっ、そりゃあどうも。」
あの日出逢ったアイツに俺は一目惚れしたんだ
男だからと言って困惑する事もなくただひたすら、コロコロ変わっていく表情に吸い込まれていった。
気付けば自然と笑っていて心の底から一緒に居たら楽しいだろうと感じた
まだ見ていたい。もっと見ていたい。
そう思った。
あの公園に行けばまた会えると思いあの日から毎日行ったが会えなかった
まさか、こんな所で会えるとは思っていなかった俺は嬉しくて堪らなかった
初めて自分から起こす行動に引くぐらい驚いた。
ドラマみたいな世界ある訳ないと思っていたが、そんな世界は実在するんだと知った
「じゃあ、本気なんだな」
懐かしい気持ちを思い出していれば、俺の気持ちを確認すふ言葉が聞こえた
「当然」
口角を上げて微笑む俺に大垣も微笑み返す
俺の方に近寄り、肩に手を置いた大垣は耳に口を寄せる
「ちなみに。アイツあれで結構モテるから気を付けろよ」
クスリと笑った大垣は教室から出て行く
これは認められたって事で良いのか。
本当生意気なガキだ
「うるせぇよ」
静かに笑いながら言った声は教室に響き、なんだか温かい気持ちになる
健気で一途な俺の話はアイツには内緒だ。
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