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俺は直ぐに駆け寄り咥えていたタバコを取り上げた
ジッと見つめれば諦めたかの様に溜息こぼし渋々口を開いた
「…お前が他の奴の上着着てる写真が大垣から送られてきて…で、俺の横を通った時にソイツの匂いがしたから…つい。」
分が悪いのか髪の毛が乱れるぐらい頭をかく
…つまり、俺が秋人の上着を着てるのを蓮が写真を撮ってそれを先生に送って、先生が…嫉妬したってこと?
待って、何それ。先生………
「可愛い…」
ニヤけながらつい出てしまったその言葉に先生の眉はピクリと動いた
「ほう。可愛いねぇ…
お仕置きが必要だな」
″お仕置き″の言葉に異常に反応してしまう。
だって、俺の体には″お仕置き″の証拠があるのだから…
そ、そうだ!元はと言えば上着を着てたのは先生のせいで…
てか、何で蓮の連絡先知ってんの!?
「原因を作ったのは先生じゃないですか!
あんな…痕付けるから…
しかも、なんか勝手に蓮と連絡交換してるし…」
段々と小声になっていく。そして、段々と近付いてくる先生の姿。
痕に手を伸ばしなぞってくる
その手付きは何だか厭らしくて顔を背ける
「何で痕付けて上着着るって事になんの」
「隠す為に決まってるじゃないですか!」
「隠さなくて良いじゃん。」
「え!?駄目ですよそんなの!」
「何で?」
「何でって…、見られたら何言われるか分かんないじゃないですか!!」
「虫除けなのに」
「…………はい?」
虫除け?そんなのが虫除けスプレー並みに発揮できる訳がない。
先生は馬鹿なのか…?
「じゃあ!蓮と連絡交換したのは?」
これが俺にとっては一番大事な事だ。
「お前の情報を得る為」
思ってもみなかった答えに動揺してしまう
「…何で?」
「俺はずっとお前を見てる訳にもいかないし、何かあったら連絡させようと思って」
「…え、俺の為?」
「それ以外に何がある」
それを聞いたらもうどうでも良くなると言うか…
色々とズルい男だ。
「可愛いのに格好良いって反則です…」
俺は先生に抱き付き、胸板に顔を埋めた
すると、先生も俺を抱き締め返してくれる
さっきまで握っていたタバコは床に落ち、代わりに俺の手には先生の背中が握られた
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