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地べたに座り込みそうになった俺の背中を持って支えてくれる
俺も先生の腕を掴んだ
ゆっくり離れた唇からは銀色の糸が引いて、俺の口端へ流れていく
「…………エッロ」
意識が薄い中、マジマジと見てから呟く先生の瞳には蕩けた顔でみっともない自分の顔が映っていた
そして、再び至近距離になった俺の顔と先生の顔。
口端に垂れている透明なそれを先生が舌で掬い上げた
さっきまで俺の口の中に入っていたと思えば顔が火照り出す
薄かった意識が段々と戻り始める
「顔真っ赤」
俺のこの状態を見て楽しそうに笑ってる先生
「見ないでくださいっ!!」
早く離れようと思い肩を押して体もよじったりした
「おい!暴れるなって」
言う事を聞かずに俺はまだその行動を続ける
俺があまりにもずっと暴れているから、先生はパッと手を離した
俺はまだ力が戻っておらずそのまま地べたに座ってしまった
「お前が言う事を聞かないからだ」
見下ろす先生の顔は未だに楽しそうにしている
俺はただただ睨むという反抗しか出来なかった
「送ってやるから、俺が戻ってくるまでにちょっとは動ける様にしとけよ」
クスリと笑う先生は職員室へ向かおうと教室を出ようとした
俺は後ろから大声で先生を呼ぶ
「もう動けるので大丈夫です!!」
多分……
でも、そんな全然動けないって程じゃないし。
「阿呆。お前一回自分の顔見てみろ」
こちらを見て腕を組みながら告げる先生。
「見れないです…」
眉間にはシワが寄り明らかに不機嫌だ
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