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「なら、俺がお前の今の状態を言ってやる
顔が少し赤く、目は全然空いてない上に潤んでる。
こんなのははどうぞ、襲ってくださいって言ってる様なもんだ」
真剣な顔付きで冗談を言ってる様には見えない
だったら、本当の事なんだろう…
でも、先生は俺をなんだと思っているのだろう
「俺、女の子じゃないですよ?」
「見たら分かる。馬鹿にしてるのか?」
「だったら、そんな心配しなく……「ここはどこだ?」」
「え?」
「ここはどこだって聞いてんだ」
眉間にあったシワは濃さを増していく
だが、声は冷静だ
顔は怒っているのに声は冷静ってどんだけ怖いんだよ!
「……学校です」
「男しか居ねぇ高校だ」
「はい…」
「で、その男ばっかの所で俺が来る前、大垣によると告白されてるらしいじゃねぇか」
そうなのだが……
俺には全く理解ができない…
だからどうしたって話だ。だが、そんな事を言ったら今度はどんな罵声が降って来るのか分からない
だから、俺は首を傾げた
「……お前本当の馬鹿か?男に告白されるって事は男にも狙われるかもしれないって事だろうが!
お前はもっと自覚を持て!」
舌打ちと説教の雨が俺を襲う
神様…俺に先生の言葉から身を守れる傘をください…
「……ごめんなさい。」
この一言しかないと思った
まだ俺だって言いたい事あるけど、言っても俺が負かされるに違いない
俺が謝ったのを聞いた先生は「もう動けるだろ。下で待ってろ」と言って出て行った
一人残された教室。
さっきまでの甘かった雰囲気はどこに行ったのやら
「自覚ってなんだよ……」
ブツブツと文句を言いながら立てるようになった足を動かして俺は駐車場に向かった
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