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広い路地を抜けたら目の前にはマンションが建っていた
きっとここだろう。
駐車場に車を停めて先生の後ろを歩く
エレベーターで住んでいる階まで上がって行く
5階で止まったエレベーターを降りて、少し進んだ所に西と書かれている扉があった
ガチャガチャと鍵を差し込む音が聞こえ数秒後に開かれた扉。
鍵を閉めて中に入る
うわ…、何にもない…
まず、初めに思ったのがこれだ。
「先生…本当にここに住んでる?」
実際には物はあるのだが見える範囲だと、テレビ、ソファ、冷蔵庫、机。
「洗濯機とかある?」
「ある」
心配になり聞いてみればそれはあるらい
本当に必要な物しか置いてないのだろう
食器はなくキッチンは使っている気配はない
「タンスとかは?」
「ない」
「じゃあ、どうやって服しまってんの?」
「寝室に置いてる」
「……ちょっと冷蔵庫見ていい?」
「良いけど」
今までの会話と自分が見えてる殺風景な現実に恐ろしくなって念の為に冷蔵庫を開けた
自分が濡れているのも忘れて
……何これ。水とアルコールしかない
そっと冷蔵庫を閉めて俺は先生に体を向けた
「………ご飯はどうしてんの」
「コンビニ」
「ずっと?」
「ずっと」
溜息が自然と出るこの状況。初めてだ
完璧だと思ってた先生にこんな弱点があったなんて…
「そんな事より風呂入ってこい」
何で俺がこんな状態になっているのか意味が分からないと言いたげな表情の先生は俺を黙らせるために、無理矢理体を風呂場に方向転換させ、背中を押しながら歩ませた
目の前には綺麗な風呂とシャワー。
俺が料理とか得意だった作ってせめてご飯ぐらい作ってあげれたのに……
シャワーを捻り冷えた体を温めて頭と体を洗いながら、先生の生活をどうしたら改善出来るのか解決策を練った
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