アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
12
-
「あのね、SMっていうのは商売でするものなの。そりゃ、趣味でしてる人も上手な人も大勢いるけど、SMだって言ってただ縛ったり殴ったりするのは暴力以外のなにものでもなくて、下手したら怪我どころで済まないこともあるんだよ。それに商売でSMしてる人だって、失敗して怪我させたりしちゃうことがあるの。それなのに素人なんて、加減がわかってないから何があるかわかんないよ」
「う、うん......」
「......もっと自分を大切にしなきゃだめだよ。マリちゃんはこんなに可愛くて......いい子なんだから」
雅さんが僕をぎゅっと抱きしめてくれてた。その身体は細すぎて包容力なんて全然ない感じがするのに、すごく優しさに溢れてて思わず涙が出そうになった。
「雅さん......」
「ん?なぁに」
ぎゅ、と抱きしめ返すと、よしよしって頭を撫でてくれた。雅さんに撫でられるのはすごく気持ちがいい。
「......雅さん、すき」
「ふふ、ありがとう。俺も......マリちゃんのこのふわふわ頭大好き」
そう言ってわしゃわしゃ撫でられた。
「ねぇ、マリちゃん......俺と、もっとエッチなことしよっか」
「......うんっ」
「ヤなこと全部忘れられるくらい、どろっどろに溶かしてあげる」
「じゃあ、僕が下?」
「んー......あ、ちょっと待ってね」
雅さんが僕から離れていって少し寂しくなる。何をするのかと見守っていたら、大人の玩具が売ってるところでごそごそと何かしていた。
「......うそ」
大人の玩具にはあんまりいい思い出がない。SMの一つでイかされ続けたり、いくつも突っ込まれたヤな記憶ばかりだ。ついさっき、そういうのは商売だって言ってた雅さんがそんなものに手を出していて、泣きそうになる。
「や、やだ......道具はいや、雅さんのがいい」
「俺、上手いよ?......プロだからね」
「......え?」
「それにこれは、俺も入れるし」
雅さんが玩具をベッドに並べた。普通のローターが二つと、見たこともない形をしたモノが一つ。
「このホテルね、ちょっとマニアックな玩具が置いてあることで有名なんだよ」
ふふっと綺麗に笑って雅さんが手に取ったのは、男性器が二本繋がったディルドだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 23