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・・・・・
気がついたらその恰好のままクタリとベッドに横たわっていた。
今夜もまた気を失ってしまった自分に毎度のことながら呆れてしまう。
あーあ、いつか格好よく正気でいられる日がくるのかな?
この人みたいに……。
「気分はどうだい、王子様?」
隣に寝そべる彼は、優雅な体勢で立て肘をついていた。
シーツに包んだ僕のおなかを愛おしそうに撫でている。
「ソウゲツ! もうっ、ひどいじゃないか」
僕は口を尖らせて彼の胸元に顔をうずめた。
「どうしてあんなことしたの?」
「ふふ、あんなことってどんなことだ?」
「ソウゲツ?」
上目遣いでジトッと睨むと、彼は「悪い悪い」と言いながら笑った。
「お気に召さなかったかな?」
「べっ、別に……。ただ、その、心の準備ができてなかったし」
「だけど、しっかり精通できた。覚えてるだろ?」
「うん……」
覚えてる。
あのまま僕はめちゃくちゃに叫んで、達して……。
けれど、ほとばしるように放ったはずの現物は見ていない。
つまり……
え、つまり……!?
「あ、あの……。もしかして、飲んじゃったの?」
「なにか問題あるかい?」
ひゃあああああっっ……!!
なんの悪びれもなくそんなことを言われてしまった僕は返す言葉も見つからない。
もしかして、僕の『男の子』をもらうって、そういうコトだったの?
「うわぁー……まずかったでしょう?」
「そんなことはない。旨かった」
「ウソだ!」
ソウゲツは愉快そうに笑った。
「そりゃあ、他人のものなんか見たいとも思わないさ。他でもない、愛しい君のものだから──」
そう言いながら僕のアソコにうっすらと残っていたものを、そっと指でなぞった。
「どうしても欲しかった」
「……」
またそこに宿りはじめた疼きと、耳に心地良い低い声に、僕は再び虜になりそう──。
ほんと、あなたってズルい人……!
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