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その後――。
大佐は王子様をベッドに寝かせると「自分も寝る支度をするから」と言い残して、ガウンを着ながらいそいそと部屋を出ていってしまった。
王子様は再びひとりぼっちになった。
枕元のランプを灯してしばらく目を開けて待っていたが、大佐はなかなか戻って来てくれなかった。
胸に手を当てると、心臓がまだドキドキと鳴っていた。
さっき大佐にもここを触られたから、余計におかしくなっているのかもしれない。
そうだ――。
「おかしい」といえば、もうひとつ。
実を言うと王子様はさっきから不思議な居心地の悪さを感じていたのだ。
慣れたベッドに寝ているはずなのに、いつものように身体が落ち着いてくれない。
その大きな原因の一つは、まさにこのうるさい心臓にあったのだけど......。
「(ムズムズする......なんでだろ?)」
オシッコなら、この部屋に来る前にアキラに付き添われて済ませたはずだ。
左の手を、なんとなく気になるズボンの方に伸ばしてみる。
すると――。
「............!」
予想外の手触りに、ハッと目を見開く。
慌てて起き上がり、大佐がまだ戻っていないことを確認すると、ランプの灯りを頼りにズボンの中身をその目で確めた。
「な、何だ......コレ!」
信じられない。
思わず声を上げてしまった。
見なかったことにしようと固く目をつむってみたが、自分の身体のことだ。そうもいかない。
「(ま、まさか病気じゃないよね......?)」
こんな場所が曲がってしまったなんて、恥ずかしくて誰にも言えない。
ましてや大佐になんて、もっての他だ。
モゾモゾと毛布に潜りこむと、それを頭まですっぽりとかぶって息を潜めた。
なんとか治ってくれと、悶々と念じていると......やはり疲れていたのだろうか?
それはいつの間にかちゃんと元に戻っていた。
そして大佐がベッドにやって来る頃には、王子様はすっかり気持ち良さそうに眠りについていたのだった――。
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