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・・・・・
「ふう、悪い大人だな。私は......」
この子にとって早すぎることは分かっているし、行為をねだってきたのだって偶然得た知識に一時的な興味を覚えただけだろう。
身体が追いついていないくせに、無理をして。
大人を誘うなんて6年早いぞと言ってやりたいものだが……。
いかんせん、気づいてしまった。
この子は「リオ」だ。
だとすればこちらの情欲を引き出すことなど彼にとっては造作もないことに違いない。
たとえこんなに幼い姿をしていても……。
顔を覗くと、王子様はトロンとした目つきで訴えてきた。
「ソウゲツ......」
ドキドキと鼓動を鳴らして、ここから先を期待していることが見てとれる。
大佐は目を細めると、可愛らしい唇にキスをはじめた。
「少しだけ練習してみるか?」
王子様は嬉しそうにそれを受け入れている。
「うん、してみる......!」
その答えに大佐は気を引き締めた。
少年の小さな手をとると、一本ずつ隙間に指を絡めてゆく。
大丈夫だ。
心は奪われたが頭まで手放した訳ではない。
ストップがかかれば、すぐに止めることができる。
今夜はもう少しこの子を見ていたいだけだ。
こちらがきちんと手綱を握ってさえいれば何も問題ない――。
ベッドに押し倒し、脇腹を撫でると、王子様はピクリと身体を縮めて緊張する素振りをみせた。
けれど少し経つと「うふふ」と小さな笑い声を漏らしはじめる。
くすぐったかったのかもしれない。
二人の気持ちが少しずつほぐれていった。
*****
「服を取るよ。寒かったら言いなさい」
「ん......」
王子様が頷いたのを確認すると、大佐はパジャマのボタンに手を掛け、ひとつずつ丁寧に外していった。
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