アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6
-
少年の胸は今はまだ実っていない。それは心得ていた。
しかし、だからこそか、白く滑らかな頂きに咲く小さな薄桃色に真っ先に目がいった。唇と同色の2つのそれは言わずと知れた大佐の好物である。
身体が幼くなったとはいえ、ぷっくりと丸い造形や、ほのかに甘い香りを漂わせていることに何ら変わりはなかった。
王子様は無防備に媚薬を晒しているのだ。これを見てしまったらクールに素通りするのは男にとって至難の技である――。
大佐はひとつ息をつくと、人差し指を伸ばしてそっと薄桃色に触れてみた。
王子様は相変わらず困ったような顔をしていたが、こちらのすることを嫌がらなかった。
しかし指先を少し動かしてみると、モジモジと身体を揺すりだした。
「くすぐったい?」
「んー......」
まだ性の感覚に目覚めていないのだ。
それならばと、大佐はいったん枕元の方に重心を移した。
王子の赤い顔を覗きこむと、そのままゆったりとした手つきで額や髪を撫でていく。
やがて愛撫は柔らかく頬を包みこみ、するすると白いうなじに降りていった。
少年が目をトロンとさせたのを確かめると、ふわりと優しく唇を重ねはじめる。
ベッドを軋ませながら瞳を見つめて、もう一度。
もう一度......。
*****
その頃には王子は大佐のことで頭がいっぱいになっていた。
繰り返される甘い行為に、何度も小さな声が漏れてしまう。
大佐は「可愛い」と言ってくれるけれど彼の手や唇が自分のどこかに触れるたび、身体の奥で何かがゾクゾクと蠢いて、なんだかとても落ち着かないのだ。
今だってちょっと肩を撫でられただけなのに、やっぱり変だ。
この身体、いつもと違う。
それなのにもっと欲しいと思うなんて。
一体どうしちゃったんだろう......?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 206