アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9
-
・・・・・
それからソウゲツは僕のパジャマのボタンを元通りにすると、毛布をかけて、おでこにチュッとキスしてくれた。
んん......今夜はこれでおしまいみたい。
せっかくいいところだったのに、どうして?
もしかして、僕がつれない態度をとったから......?
すると彼は「ちがう」と言ってクスクス笑った。
「これ以上すると我慢ができなくなるからだ。君だって食べられたら困るだろう?」
......そんなことないよ。
さっきはちょっとビックリしただけ。
あなたにだったら何されたってかまわないの。
*****
「ソウゲツ」
「うん」
「明日も練習してくれる?」
王子様はしっかりと大佐の目を見て言った。
「僕、せっくす好き。あなたが我慢しなくていいようにちゃんとできるようになりたい」
それはありったけの想いだった。
頬を染める少年の言葉に大佐は一瞬ぎょっと目を見開いたが、すぐに眩しそうにそれを細めた。
「本当はまだまだ早すぎるんだけどな」
大佐にしてみれば今夜の行為はセックスというよりも悪戯に近いものだった。
のちに待ち受けるリスクを知りながら本能の赴くままに幼い身体をまさぐってしまった。
後悔している。
しかしそれでも深みに堕ちずにすんだのは、他ならぬこの子の言葉や態度が常に自分を許してくれていたからだ。
これから先、性戯の果てに理性を保つことがどれほど困難なことか知れないが、この子の想いはひたすら嬉しく、どんなに自分が狂っていても愛を貫くことだけは心から誓うことができた。
「ありがとう。少しずつでいいからな」
その言葉に王子様はパッと顔を輝かせた。
「わーい! 明日もいっぱい予習する」
「いやいや、漫画はもう勘弁してくれ」
「えー?」
「それより明後日の休みはどうするか決めたかい? 君の好きなところに遊びに行こう」
「決めたよ! んっとね、んっとね」
王子様は大佐と仲良く話をしているうちにいつしかウトウトと眠りについていた。
満足そうな寝顔を浮かべて憧れだった地球の青い海で大きなクジラと遊ぶ夢を見た。
・・・・・
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 206