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【終章】18
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もう隠せないよね......。
正直に言おうと決めた僕は、ためらいながらも勇気をだして「あの夜からだ」と小さく答えた。
するとあなたは何を思ったのか一瞬ピタリと固まると「んん?」なんて言いながら目を丸くして驚いている。
もしかして疑ってるの?
「ほ、本当だよ。ウソなんてつかないもん!」
忘れもしない。あの時は病気を疑って僕なりにすごく悩んでたんだから。
真っ赤になって弁解する僕をよそに何かに気がついたらしいあなたは、とたんに眉を開くと今度はさも愉快そうに笑いはじめた。
僕、そんなに変なこと言ったっけ?
恥ずかしさにいたたまれなくなった僕は、唇を尖らせてあなたを睨んだ。
「ソウゲツ?」
「いやいや、はははっ。まったく君って人は......!」
「???」
「違うよ、リオ。今夜の話だ」
「こ、今夜……?」
え、えーと……そう言えばいつからだろう?
お風呂のあたりからずっとあなたのことばかり考えてたから……。
「覚えてない……いつも気がついたらおかしくなってるの」
「なるほど」
それを聞いたあなたは悩まし気に首を振った。
「私は夫として反省しなければ。君の身体については真っ先に気がついてあげるべきだったのに……。しかし、そうか。そんなに前から君は……」
そしてフワッと甘く目を細めると
「許してくれ......」そう言いながら、さっきから指で摘まんでいた僕の場所を愛おしそうに上下にあやしはじめた。
ああ、そんなことをされたらまた……。
「あッ……ふぅぅっ、ンん……」
カラクリなんて分からない。だけどあなたの指の動きがたまらなくて、戸惑いながらも僕は自然と目を閉じて受け入れていた。
あれだけ頼りにしていた下着という最後の境界がもどかしくなると、あなたの名前ばかりが口から零れる。
「可愛い......リオ」
「あん......」
「君が見たい......」
あなたは僕の下着の端を広げると、そこにそっと指を忍びこませた。
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