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【終章】21
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私の唇が敏感になった肌にツウと触れるたび、君は恥ずかしそうに熱い息を漏らした。
しかし覚悟はすでに決めているらしく、抵抗する素振りはみせずに声だけ殺してじっとこちらの様子を窺っている。
そのうちに下着が静かに太腿を滑り落ちると、私の目の前に君の器が露になった。
「リオ......」
それを見た私は否応なしに心を踊らせてしまうのだ。
「あ......ソウゲツ」
16歳の君がそのままミニチュアになった幼い猛りは、相変わらず子猫の舌のような、うぶな色をしていた。
「綺麗だ」
「本当......?」
「ああ。まるで旨そうな菓子みたい」
「ウソつき」
「言ったな? じゃあ、こうしても文句はなしだぞ?」
「......!?」
私はニヤリと企みの顔を浮かべると、すぐさま器を手中に収め、王に忠誠を誓うがごとく恭しいキスをしてみせる。
「あっ! ダメ!」
君は信じられないとばかりにグイグイと身体を押して抵抗してきたが、私が続けざまに舌を用いた愛撫を繰り出すと「はっ」と息を呑んで大人しくなった。
*****
「(信じられない、か)」
確かにそうだ。端からみれば、私はとんでもないことをしでかしている。これでもちゃんと自覚はあるんだ。
不思議なものだな。根っからのストレートである私が、こんなにも男の子の身体を放っておけないなんて。
ふふふ、けれど私はそれが嬉しくてたまらないんだ。
これではっきりしただろう? この先君がどんな姿になろうとも私達夫婦は問題ない。姿や形ではない。君という存在を身体の芯から求めているんだ。
だから、これから先も地球で一緒に生きてくれ。
歳を重ねてお互い腰が曲がっても、たまには海でデートをしよう。
砂浜で杖をつきながら貝殻を集める君を、私は今と変わらない気持ちで見つめている――。
・・・・・
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