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「『ヒメハジメ』だよ。お正月の行事なんでしょ? タキヤはソウゲツが教えてくれるって言ってたよ?」
どうやらリオ王子は言葉の意味までは知らないようでした。しかしこれ以上、言葉を連呼されてはたまりません。周りの目もあるのです。
「も、もちろん教えてあげるとも。その通り、夫婦には欠かせない行事だからな。今夜は覚悟して――」
「わあ、良かったぁ! じゃあ、さっそくお願い」
「なっ! い、今からか?」
「だって、あなたは知らないだろうけど女の子の着物ってお腹が締め付けられて苦しいんだよ」
「しかし、ここは河川敷だぞ。雪も降っているし、風邪でも引いたら......。どうしても夜まで待てないのか?」
「夜まで待ってたら死んじゃうよ」
「王子様......」
「ソウゲツ、お願い。僕を助けると思って。『ヒメハジメ』早くしたい......」
リオ王子は可愛いおメメをウルウルさせました。そのまま必殺「上目遣い」を繰り出します!
これにはさすがの大佐もイチコロのようでした。
「くっ......ダメだ。もはやこっちが辛抱できんっ」
ガバアッ!
「ええっ?? ちょ、ちょっと、ソウゲツどうしたの!?」
「ああ......色とりどりの着物がまるでおせち料理みたいだな。本来なら隅から隅まで愛でる所だが、今年はメインの中身から食べてやる!」
なんということでしょう。大佐の顔がみるみるうちに夜の帝王と化していくではありませんか。
「きゃあ! や、やだっ、僕の着物っ!」
「心配するな。全てが済んだら元通りに着付けてあげるから」
「ほ、本当に? でも『ヒメハジメ』って一体どういう......あっ!」
「もう分かっただろう?」
「ソ、ソウゲツのエッチ!」
「ふんっ、何とでも言いなさい」
ウソーっ。
“ヒメハジメ”ってそういう意味だったの?
地球の言葉って難しすぎるよーっ!
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