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「いい加減にしてくれ!」
王子様は、真っ赤になって叫びました。
「確かに『ヒメハジメ』はすごく良かった。だけど、もうダメ。今日はおあずけ!」
このままでは身体がいくつあっても足りません。ここで甘い顔を見せれば大佐がつけ上がるに決まっています。
奥さんとして、たまにはガツンと言うべきことは言わせてもらわなければなりません。
*****
今日はおあずけ......。
その予想もしないリオ王子の抵抗に、大佐の顔はみるみるうちに青ざめていきました。深く絶望しているのが手に取るように分かります。
それでも最後の望みにすがろうとしたのでしょう。いちかばちか。夫としての威厳をかなぐり捨てて、テレビ番組で覚えた渾身のギャグで王子の心を掴みにいきます!
「そんなこと言わないでさ。ね? いいじゃないのぉ~~」
「............」
冬の寒さに追い討ちをかけるこの一言が決定打となりました。
王子様は、もう目も合わせてくれません。
気の毒ですが、ここまで場が冷えてしまっては救いようもないでしょう。
大佐は自分のしたことを心の底から後悔しました。
リオ王子に無視されたことがよっぽどショックだったのか、決まり悪そうに肩を落とすと、すごすごと逸物を縮めてしまいました。
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