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これは彼がプロポーズをしてくれて、地球で一緒に暮らす約束をした後から分かったこと。
宇宙船で旅をしていた頃の彼は、絵に描いたように、それはもうクールで真面目な指揮官で。
もしかして本当はずっと我慢していたのかしら? なーんて思っちゃう。
──そんな回想をしている間にも、彼は僕の敏感な首筋に唇を這わせはじめていた。
「ソウゲツ……ソコ、やぁっ」
耳の中に舌を入れられてしまったら、問題にぜんぜん集中できない。
勉強をすると誉めてくれるくせにこんなことして邪魔するなんて、一体どっちが本当の彼なんだろう?
「どうした? 手が止まっているぞ」
耳のすぐ後ろから熱い吐息が吹きかけられる。
「だ、だって、ソウゲツがヘンなトコ触るから」
「集中できない?」
低くて、奥の方までくすぐるような甘い声。
「ふふ、可愛い人だ。早くなんとかしてあげないと......」
ムズムズしてきちゃう。
ただでさえ数学は苦手なのに。
この人だって知っているはずなのに。
僕はもう鉛筆もしっかり持てないくらい指が震えてる。
うまくは言えないけれど、何だか自然に目がトロンってなって......
ああ
やめてほしいはずなのに
やめないでほしい……。
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