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プロローグ
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いつの時代も、人間って生き物は孤独と戦いながら生きている。
どんなに化学が進んでも、人間が抱える孤独への恐怖に打ち勝つ事は出来ないんだ。
そう、夢のVRマシンが完全しても、だ。
自立するAIも実現し、ロボットも動き始めたそんな時代。
でも、どう足掻いてもロボット達は人間が求める相手にはなれない。
だからこそ目を付けたのが、人間の孤独を簡単に解消する方法"恋”。
この物語は、VR世界にある男が男と恋愛する為のサイト、ラヴィーナで起こった活動記録だ。
まず、俺麻月 綾人<あさつき あやと>がこのサイトを使うに至った経緯から説明する。
だって、報告書を読んでる人が勘違いするだろう。
後このサイトに足を踏み入れるのは、別に罰ゲームじゃないし、好奇心でもない。
きちんとした理由がある。
実の所、俺と幼稚園の頃から親友だった石蕗 飛鳥<つわぶき あすか>が原因だ。
元々ノンケだったはずの飛鳥がこのサイトにハマり、現実に戻ってこなくなった。
今現在飛鳥と俺は同じ会社で働いてる同期で、いつも一緒に仕事をしてる。
そのせいだと思う。
正直な所、飛鳥がラヴィーナで振られて精神的に不安定になって、仕事に支障が出るのが困る。
だから、俺が実際に体験して、どうやったら飛鳥をこのサイトは引き離せるか、恋人に振られた時の慰め方とかを勉強する為だ。
ここまで読んだ人なら絶対に、飛鳥をクビにすればいいと思うだろう?
残念だけど、VRマシンを作ったのは飛鳥だから、クビにしたら会社に損益が出るから却下。
そして、この報告書はもし俺以外にも飛鳥と仕事をする奴が出てきていいように作った。
俺の実体験を元に、彼の扱いを決めてほしい。
クビ以外の方法でな。
ま、所詮は恋人の居ない歴=年齢な俺の為に作った報告書だから、恋愛馴れしている奴には関係のない報告書、とだけ言っとく。
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