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美麗な神子様
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―天神界・千零國・椿城・バルコニー
野原には色とりどりの花々が広がる。
神々が棲む世界『天神界』には、神々自身が一つの國を創り上げている。
そして、神々の誇りとも云える姫神を囲う様に四人の生き神子が存在した。
東の『煌野帝』南の『燈炎帝』西の『皇華帝』北の『神楽帝』。
故に神々が皆口を揃えて言うそうだ。
『四人の生き神子は、類い稀ない美貌の持ち主…』だと。
そう、例えば白い椅子に腰を下ろして優雅に紅茶を楽しんでいる漆黒の長い髪を束ねた男性とか。
「羅淡様、何か面白い事でもありましたか?」
「何故…そう思う?」
「小鳥の囀ずりと一緒に羅淡様の鼻歌が聴こえました」
軽く会釈した黒は男性の隣に腰を下ろした。すると、彼の向かい側に座っている翼が下に顔を伏せていた。
オレンジ色の髪が風に吹かれながらも顔を上げようとはしない。
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