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考えてもどうしようもない。とりあえず、篠宮のことを調べるところから始めるかね〜。
もちろん無礼は承知の上。俺だって今まで、何の波もなく生きて来たわけじゃない。
他人から詮索されるのは本気で嫌いだし、勝手に俺の経歴なんか調べられたらただじゃおかないよね、まあ。
そんなことをされて気分が悪いのは篠宮もきっと同じだ。だけど、俺はそうする方法しか知らない。
今までそうやって自分の大事なものは守って来たし、これからだってそうだ。
俺は何をしてでも、自分のテリトリーに入れた人間は大事にするって決めてんだ。
こっちの世界じゃ有名な情報屋に連絡を取る。コイツとは昔からの知り合いで、頼みごとをしやすい。
とは言っても、友達なんて言えるような関係ではなくて、お互い利用しあっているだけなのだけど。
すぐに返信がきて、三日後にいつものカフェに待ち合わせということになった。
ほんと、仕事が早くて助かるねぇ。
どれだけ忙しい時に頼んでも、必ず三日以内には欲しい情報を寄越すこいつは、かなりのやり手だ。
「あっ、ちょ、それ俺のピザっすよ!!!」
「早く食べないから僕のになったの!」
「そんなあ、紫乃さん……」
山のようにあったピザは、一瞬で半分くらいに減っていた。
男子高校生の食欲は舐めると恐ろしいねぇ〜。お弁当作りに精が出ちゃうわ。
明日のおかずは何にしようかね〜。
結局夜飯の後、朝方の四時頃までバイオハザードをやり続け、力尽きたように一人、二人…と眠っていくのであった。
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