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「ッ…ハァッ」
「あー…痛ェ…」
「ハッハッハ!無駄口叩く元気もなくなってきたようだな!」
「るせェハゲ…」
あれからなんとか粘ってはいるが、そろそろ俺らも体力に限界を感じていた。何人か動けなくすることができたけど、おれらも無傷じゃあない。
このまま喧嘩を続ければ、負けることが目に見えていた。
「どうする高畑、相沢ァ!今降参して謝るなら、怪我の具合がちょっとはマシになるかもなぁ!」
「謝るって何を謝んだよ」
「俺をハゲ呼ばわりしたことに決まってんだろォが!!」
「俺、思ったことを言っただけなのに…」
「自己主張させないなんて…人権侵害って言葉知ってる~?そして悪くも無い相手に謝らせるなんて…恐ろしい子…!」
「え…人権侵害…そうか、すまなかった…。…ってちがうわボケェ!!」
ーーーブォンブォォオン………
これって…。俺たちの会話を遮るような、バイクの集団が走ってくる音が響いた。それはだんだんこちらに近づいてきて、おそらくこの空き地に向かっていることは間違いないと思われる。
「えー何…また応援呼んだの…えげつな」
「ていうかダサ」
「お前らほんと煮込むぞ?!ていうか違ぇよ!俺は誰も呼んでない!!」
「…じゃあなんだ?」
もしかして全く関係ない奴らが近くを走ってるだけか?…でも、こんな昼間から?
「なっちーーーー!ミッチーーーー!」
「こりゃまた派手だな…」
「悪い、遅くなった」
「よ、よかった!お二人とも無事でしたか!」
「し、し、死ぬ……」
来たのは俺らの仲間だった。コイツらなんで俺らが喧嘩してたこと知ってんだ…?
でも、とにかく助かった。かなり人数は増えたし、恭哉がいるなら恐いもの無し!
「なっおっお前ら…!どうやってここが分かったんだ…!」
「久しぶりだな、田中。二人相手にこの大人数は感心しないぞ」
「う、うるさい桐谷!クソっ、お前ら!全員纏めてやっちまうぞ!」
乱闘が再び始まった。うぉおおお、と叫びながら拳をぶつけてくる北高のやつらは、全員松岡○造のでしか何かだろうか。雄叫びだけは立派なものである。
結果・圧勝。
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