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0-3.ひとり
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「一哉(かずや)…?」
呼んでみたところで、何も返事がないことは分かっていた。
だけど呼んでしまうのは僕のクセ。大好きなその名前は、何度だって呼びたくなってしまう。
僕はするりとベッドから降りて、寝室のドアを開けた。
「…」
「一哉、」
「…、あ、お前まだいたの?」
「っ、ごめん、あの…シャワー借りていい、かな?」
「別にいいけど。」
「ありがと、シャワー浴びたら帰るから、」
さっきまでは僕のことを見ていたのに、それがまるで夢みたいだ。
シャワーを浴びて、「じゃあね」って言ったけど、返ってきたのは沈黙だけだった。
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