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0-16 茶番
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「もう、俺のことなんて好きじゃないんだろ…?」
「そんなわけない!」
「じゃあ、なんで浮気なんか…!」
「っ、リンの方こそ…!俺のこと本当に好きなのかよ…!!!」
「え…」
シン、と沈黙。
「お前は…!何度俺が浮気しようが、何も言わなかった…!」
「っ、」
「お前こそ、俺のことなんてどうでもいいんだろ!?」
「それは違う!」
「何が違うん「好きだから…!
好きだから何も言えなかったんだ…!」
「!」
「捨てられたらどうしようって、不安で不安で…知らないふり、すればこのままずっと一緒にいられるって、思って…」
そういって泣きはじめた彼。
「リン…ごめん…、」
「うっ、」
「俺、不安で…リンのこと試してた…」
「た、めす…?」
「リンが俺の浮気に怒ってくれたら、俺のこと、ちゃんと好きなんだって思えるから…」
「っばか、ばかじゃないの…!」
「あぁ、俺は馬鹿だ」
「もう…しない?」
「っ許してくれるのか…?」
「約束して…」
「あぁ!俺が愛してるのは、」
"リンだけだよ。"
そう言って、一哉はたぶん、"リン"を抱きしめた。
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