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1-2 告白
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「ごめんねえ。気持ちは、とってもとーっても、うれしいんだよお?」
「そっか...。理由聞いてもいい?」
「んん~…今、恋する余裕がないんだよねえ、習い事が忙しくてえ」
「分かった…。ごめんな、いきなり呼び出して」
「ううん、すきって言ってくれて、ありがとお」
「こちらこそ、ありがとう。話、聞いてくれて」
卒業式。いろんなひとが笑って、泣いている3月。
僕は同級生に呼び出されて、校庭の隅にいる。
みんなそれぞれ写真を撮ったり、話したりしているから、こっちを気にかけるひとはほとんどいない。
そんな中、告白をされました!
なんか、とてもベタな空間です。少女マンガみたい!
「高校に入っても、橋本と同じクラスだといいな...」
「そうだねえ、僕もそう祈ってるよお」
と言いつつ、「"高校に入っても"、ということは、このひと今まで同じクラスだったんだっけ。」と考えているのはここだけのヒミツ。
自慢じゃないけど、僕は友達が少なかった方だから、クラスメイトの顔もちょっとアヤシイ。
「じゃあ、僕戻るねえ」
「うん、橋本、ありがとな!」
想いを告げてくれた彼をひとり置いて、僕はもとにいたグループに戻った。
そこにいた2人組は「おかえり」と言って、
話の輪にいれてくれた。
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