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1-3 のむちゃん
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「匠ちゃん、また告白ー?」
「えへへー、どうでしょー」
「橋本かわいいもんなあ…最近更磨きがかかった気がする」
「ええー、そお?照れるなあ、ありがと」
「髪も伸びたね、すごく綺麗!どこのシャンプー使ってるの?」
「ええーなんだっけえ、あのはちみつのやつだよお」
そんなのいっぱいあるでしょ!と、のむちゃんこと野村豊(のむらゆたか)くんに突っ込みをいれられて、僕も笑う。
のむちゃんは、僕がクラスで浮いてたからか、仲良くしてくれるようになった子。
ちょっと、いや、かなりのたれ目で、猫っ毛だし、身長は僕よりちょっとだけ高いくらいだから、第一印象はほわほわした子、だったけれど、実は噂だいすきのミーハーくんです。
「橋本、ちょっといいかな」
僕の名前を呼ぶ声がして振り返ると、背の高い男の子が立っていた。
「匠ちゃん、もてもて!」
「しーっ!ごめんねえ、行ってくるねえ」
「ふふふ、行ってらっしゃい」
のむちゃんの目は、「戻ってきたら詳しく聞かせろよ!」と言っていたので、
うげえ。と思いながら彼についていったのでした。
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