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1-8 生徒会?
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「でもさでもさ、たしかに生徒会の皆さまに会えるのはカナリたのしみ。」
「…?生徒会ー?」
「え。匠ちゃん、知らないの?高等部の生徒会」
「…知らなあい」
そんな、常識みたいに話されても…とも思うけれど、僕が噂話にうといのは自覚しているので黙っとく。
のむちゃんたちと仲良くなったのも秋以降で、その前の僕は「外」に夢中だったから、友達とよべる友達もいなくて。
「高等部の生徒会って、すごいの!見た目と家柄で選ばれてるから、王子様揃い!」
「…それ、ちゃんとまわるの?」
「王子様は、仕事もちゃんとできる(はず)!」
なんか、かっこの中に不穏な文字が見えた気がしますけど…。
でも、なんとなく分かる。
できる人は、ほんとに何でもできるから。
「ひとりひとりに、親衛隊もあるんだよ」
「何それ、親衛隊ってえ…何から守るのさあ」
「まあつまりファンクラブだよね。僕、入っちゃおうかな~。会長x親衛隊を近くから見られたら最高」
「うん、後半よく分かんないからその話やめよーね」
いっちー、ないす。
「だって、高校生活。楽しい方がいいでしょ?」
「それは、同意しまあす」
僕も、あの人以外で楽しみ見つけないとなあ、とぼんやり思った。
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