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1-11 過去のこと
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あの人…一哉の声は、僕の奥底でまだ「響いて」いる。
「リン…!」
あっさりと、先ほどまで体をつなげていた僕から離れ、「リン」を追った彼。
ああ、初めて聞く声だなあと思った。
いつもの、余裕があって僕のことをからかって笑う声、とは全然ちがう声。
あっさりと、リンは一哉を受け入れて、ふたりは部屋の廊下で愛をささやいて。
その間に急いで服を着た僕は、荷物をまとめて部屋を出る。
泣いたら、負けだと思った。
。
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