アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1-24 きっかけ
-
響会長に、あれほど他言するなと言われたのに、次の日にはもうのむちゃんに話しちゃってる僕…。
僕ものむちゃんのこととやかく言えないくらい噂大好きミーハーかも…とも思わないでもないけれど、
誰かに聞いてもらわないとこのもやもやはなくならない!
むしろ、昨日のうちに話さなかっただけでも褒めてもらいたいくらいだ。
というわけで、前後の席でこそこそ、僕とのむちゃんはナイショ話。
のむちゃんは一哉とのことも知っていて、
とは言っても詳しく話したことはないのだけれど、一哉の浮気を教えてくれたのはのむちゃんだった。
今ほど仲良くなる前、「匠ちゃんは彼氏いるの?」とのむちゃんに聞かれて、一度見せただけの写メ。
それのおかげで、一哉が僕のことを想っていないと知ったというわけで。
それでよく一哉のこと分かったね、とあとで言ったら、一度覚えたカプは忘れないよ、と返ってきた。のむちゃんは、相変わらずのむちゃん。
実際のところ、僕自身が浮気相手だったわけだけれど、そのことは誰にも話していない。
のむちゃんには、やっぱり浮気されてたから別れた、と報告した。
週末に外出しなくなった僕をかまってくれたのが、僕たちが仲良くなった始まりだったな、とふと思い出す。
…そうか、あのときののむちゃんは、一哉と別れた僕を心配して、たくさん話しかけてくれてたんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
43 / 439