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1-25 すきじゃない!
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「すっごい、やな感じだったよお?会長が優しいとか、菩薩とか、そんなの嘘だよお」
「そうだったのか…僕さえ知らない生徒会の秘密…うわあドキドキするね匠ちゃん!」
「ど、こ、がー!」
僕のぷるぷるの唇が奪われたんだぞお、とのむちゃんを睨んだけれど、のむちゃんは楽しそうに笑っている。
「しかも、自分のことすきだって決めつけてるんだよお?どうせ親衛隊に入るんだろって!じいしきかじょーだよねぇ」
「匠ちゃん、園田会長のことすきじゃないの?」
「だ、か、らー!だいきらいぃいい」
「そんな力強く言わなくても!今、すきなひといないの?」
「え。」
すきなひと、と言われてぱっと頭に浮かぶのは、一哉のことで。
でもこれって、すきって気持ちなのかな。哀しい記憶が、僕を縛り付けているだけなのかな。
「匠ちゃんさ、すごいモテるでしょ?かわいいし、おっとりで優しいし」
「そんなことないよお」
「卒業式のときもすごい呼び出されてたし、これからも続きそうだなあっておもうんだよね」
僕のネットワークによると、まだまだ匠ちゃんファンがいるからさ。
とどこから突っ込んでいいのかわからないことを言うのむちゃん。
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