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1-33 生徒会
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「生徒会の皆様のお出ましだねえ」
「王道学園ってさ、たまに生きづらいね!」
「たまに?野村と違って俺は割といつでも生きづらいよ」
「えー、9割は楽しいのに!匠ちゃんがいれば、こうやって騒音も抑えられるしさ!」
「まぁそれもそうだけど。それにしても橋本、本当よく分かるよな、生徒会の気配」
センサーでもついてんの、といっちーは不思議そうに聞く。
別に気配を感じ取っているわけではなくて、ただ単に足音を聞いているだけ。
けれどなんとなくおもしろいから「ついてるかもね、生徒会センサー。」と答えておいた。
実際、僕が分かるのは響会長の足音だけなのだけれど。
大またで歩くのが癖なのか、他の人よりもゆっくりで、「遅い」というよりは余裕があるような歩き方。
人はそれぞれ歩き方が違っていて、足音も違っていて、音がすきな僕にとってそれはものすごくおもしろい。
食堂に入ってきたのは会長と副会長で、相変わらず歩く芸術品のような2人だった。
副会長の咲月さまは、中性的な容姿と色素の薄い茶色の髪が特徴で、物柔らかな話し方が似合ってる。
透き通るような声が、ちょっと羨ましい。
のむちゃん情報によると、「どちらにも」人気があるお方です。
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