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1-36 ギブアップ
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「問題には何種類かあって、宝の場所は全員が同じというわけではないのでそれだけ気をつけてくださいね。それでは、カウントダウンを始めます。5,4,3,2,1,スタート」
響会長の合図で、それぞれがあらかじめ配られた封筒を開けた。しばらく、ガサガサ、という音だけ響く。
「えっと…
"答えが分かったら、生徒会役員に次の問題をもらってください。"
あれ?最初は上級生じゃなくて生徒会のひとにもらうのかあ。問題は…
"5+5+5=550
直線を1本を書き足して、正しい答えにせよ。"
…ん???」
待って待って、数字とか出て来ちゃうの、これ?!
もっとなぞなぞみたいな感じだとおもったのに!
僕、ピアノで学校に入ったようなものだから勉強は得意な方じゃないのだけれど…
ちらりと周りのひとを見ると、封筒に入っていた鉛筆でなにやら書きこみながら考えているひとがいたり、周りのひとと話しているひとがいたり。
「のむちゃんのむちゃん、僕、解る気がしなあい」
「諦めるの早いよ!匠ちゃんの紙、問題パターンのとこ何になってる?」
「えー、パターン?あ、この右上のアルファベットぉ?M-1になってるけれど…」
「あー、僕のとは違う問題みたいだね…僕のはB-1って書いてあるよ」
「ううう…何種類あるんだようこれぇ…」
「AからMは確実にあるってことだね!とりあえず、それぞれ考えて、一緒にまわろうよ!制限時間に間に合えばいいわけだし」
「うぅう…ありがとうぅ…」
「涙目!可愛い!萌える!」
のむちゃんはフラッと倒れるフリをしながら笑った。
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