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1-40 言い訳
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そう、
がんばろうとは、おもったのだけれどね?
「親衛隊、お前だけだぞ解けてないのは」
「え」
しばらく考えても答えは出なかった。頭をつかまれて、顔を上げるとそこには整ったお顔。
「ひ、響会長…」
目の前には不機嫌そうなお顔の響会長がいましたとさ。目だけ動かしてぐるりと周りをみまわすと、たしかにいない。
誰もいない!!
響会長の肩越しにそっと壇上を見ると、そこには咲月副会長、それから書記さん。名前は知りません。
会計は去年卒業しちゃったから、僕たちの代から選ぶってのむちゃんが言っていた。
生徒会のおふたりはこちらを見ながら何かを話しているようで。もしかして、最後のひとりの僕のことバカだって噂してる?!
「なんだお前、あえて解いてねえの」
「?」
「俺にこうやって構ってもらうために」
「、ちが、」
「ちげえの?」
「……アハハそうなんですぅー本当は解けてるんですけどぉー、というわけで次の問題ください☆」
じかじょー響会長のことなんて別に考えてはいなかったけれど、これはチャンス。
僕は新しい問題がもらえればプライドなんて捨てます!
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