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1-42 難しい
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「…」
「…」
「勘違いするなよ、親衛隊、お前のためじゃない」
副会長がその場を離れると、響会長が声を低くして言った。
「一気に校舎におまえら放したら混乱すんだろ。
だから調整の意味で1問目は列作らして順番で校舎に出したんだよ。
ただ咲月が、1問目から上級生のサポートを入れたほうがいいって言ったんだが、ここに上級生がいたらそれこそカオスになんだろ。
だから2問目からにするって決めたのは俺」
「?」
「サポートなしで大丈夫なようにって1問目は易しい問題を選んだんだよ。途中までは順調だったんだがなあ」
ギロリと、僕を恨めしそうに睨む響会長。そんな目力で見られても困ります!
「お前もしかして頭わるい?まあつまりあれだ。お前がわかんねえままだと、俺の判断が間違ってたことになるんだよ。つーか早く行けよ次に」
えええ、理不尽!
そう思いながらも、副会長にもらった問題用紙を折りたたみながら僕は校舎へと向かった。
「ありがとうございましたあ」
「応援していますよ」
一応、壇上に戻った生徒会のみなさんにお礼を言うと、猫かぶり会長に戻った響会長は、手をひらひらと振った。
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