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1-44 歩先ぱい
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「僕、副会長の親衛隊もいいなって思っててえ。今のところ、どちらも魅力的で決められないんですう」
のむちゃんの提案、「告白を避けるためにカモフラージュで親衛隊に入る」案について、最近真剣に考えるようになった。
人数の多そうな響会長か副会長のどちらにしようとは思っているのだけれど、別にどちらもすきではないので決め手がない。
でもどちらかというと、過激派の多そうな響会長の親衛隊は少しこわいなあと思ってはいた。
「えぇー、たくみちゃんて咲月さまの親衛隊って雰囲気ではないけどなあ」
「そおですかあ?」
「あそこ、半分はゴツゴツ系だよ?咲月さまはどちらにも人気だもの」
「あ、なるほどぉ」
のむちゃんが言ってた、「咲月さまのファン層は半々」つまり、抱きたい、抱かれたい、両方思われる人種ってことですね。それってある意味すごいことだと思います。はい。
「ゴツゴツ系と関わるのやじゃない?」
「…会長のほうは、どおなんですかあ?」
「かわいい子揃いだよ!たくみちゃん、副会長のほうに入ったらゴツゴツ系に狙われちゃうっ」
「…」
「まぁ、考えといて!僕、次の勧誘に行ってきまーす!」
歩先ぱいは嵐のように去っていった。
僕も、ゆっくりだけれど校舎の中を進む。いろいろな教室で、がやがやとみんなが問題を解いていた。
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