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1-53 たもりさん?
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校内放送で宝さがしが終わったことを知らされて、僕と雪ちゃんは体育館へと向かった。
その途中、雪ちゃんの同室者だという如月蘭ちゃんに見つかって、
「もう!どこに行ってたのさ!」とぷんすかしながら蘭ちゃんは雪ちゃんを連れて行った。
雪ちゃんはちょっと呆れ顔で僕に手を振ったけれど、その口もとはちょっと緩んでいて。
雪ちゃん自身が気付いていたかどうかわからないけれど。
そのあと僕は僕で、のむちゃんに見つけられて、「電話したのにー!」と怒られた。
ごめんねえ、と謝ったら「でもなんかこうなる気がしてた!匠ちゃんって結構めんどくさがりやだしね!」なんてさらりと失礼なことを言われたけれど、
事実なので言い返せなかったとさ。
「新入生の皆さん、お疲れさま。宝探しはどうだったでしょうか。」
「「「楽しかったです!」」」
「生徒会を含む、上級生とは話すことができましたか?」
「「「できました!」」」
「基本的にこのゲームは制限時間内に見つけ出せればクリアなのですが、それでもやはり特に優秀だった人のことは知りたくなりますよね」
「「「そーですね!!」」」
響会長がおわりの挨拶ということで壇上にあがり、何かを話すたびに、
新入生側から変な相槌みたいなのが入る。
でもダメ、こういうのはツッこんだら負け!
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