アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1-55 ランキング
-
「そういえば匠ちゃん、"例のあの人"とはなんか進展あった?どこの列に並んだの?」
「えええ?誰のコトお?僕のおでこに傷はないよお」
「猫かぶりのひと」
僕のボケをするりとかわして、のむちゃんは耳もとで囁いた。
猫かぶりって、響会長?
「別になにもないよお?なんか完全に僕のこと親衛隊だと思ってるみたいだしい。まあ、事実そうなりそうだけどお」
「あ、会長の親衛隊に入るんだ?」
「ウン、そうしようかなあと」
いろいろ考えたけれど、そうすることに決めた。明日にでも、歩先輩にもらったカードに書いてある★入隊方法★を見て入隊してみよう。
「1問目突破1位、真中雪君」
「「「うおーーー!」」」
気づいたら全問突破のランキング発表は終わっていて、特別なんとかランキングの発表にうつっている。1問目を最初に解いた雪ちゃんの名前が呼ばれた。
雪ちゃんはすごい速さで立ち上がって、これまたすごい速さでお辞儀して、またまたすごい速さで座った。
一連の動作が速すぎてもはや残像。
でも、みんなが注目するには十分な時間だったみたいで、低い声の雄叫びが響き渡った。
「難問突破、」
そんな中、響会長は気にする風でもなく淡々と名前を読みあげていき、
「みんな、お疲れさま。宝にたどりついた人は、体育館に残ってくださいね。ありがとうございました」
そう言って最後にお辞儀した。ここまで猫かぶれるのって天才だと思う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 439