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2-15 入隊希望
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「そういえば匠ちゃん、もう会長の親衛隊さんなの?」
「あ。」
「あはは、忘れてた?」
「入隊手続きまだだったあ…」
僕としたことが…
一哉が学園に来るって知ってから、なんとなく落ち着かない日々を過ごしていて、手続きしようって気持ちにならなかった。
まだ間に合うのかな、入隊って。
「親衛隊はいつも受け付けてるみたいだよ、でも今回歓迎会があの方式だったでしょ?」
「?あの方式ってえ?」
「全員、生徒会のひとと話せる機会があったじゃない?ついでに言うと風紀も」
「風紀委員のひともいたんだねえ」
「ホラ、生徒会の列の先頭でべりべり人をはがしてたのが風紀だよ」
「あああ。なるほどお」
まあ、僕は列に並ぶこともなかったからはがされる機会はなかったけれど…
「あの方式きっかけなのか、今年の新入生は入隊希望者が多いって!」
「えええ、全員入れるのかなあ…」
「直々にスカウトされてたら大丈夫らしいんだけど、そうじゃない人はちょっと制限されるかも」
「相変わらずくわしいなあ…ううう、でも親衛隊入れなかったらどうしようかなあ…
まぁ、生徒会にこだわる必要もないし、そのときは考えよーっと。あ、それか村崎くんのとかあ?」
「そうだね、村崎慶のはこの前発足したばかりだもんね!」
結局、どこでも入れればいいからそんな深刻になる必要もないか、と思いながら、僕はぽっけに入った生徒手帳を取り出した。
歩先ぱいからもらったミニチラシはサイズがちょうどいいからここに入れている。
「え!それ!匠ちゃん!」
「えー?」
「★入隊方法★」と書かれている欄を見ようとおもって目を走らせていると、のむちゃんがあわてた声を出した。
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