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2-24 黒
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「匠ちゃんは園田さまのどこがすき?」
「え」
「全部、とかはダメだよ?特にすきなところ挙げてみて!」
「え、と…」
全部はダメ、と言われても、すきなところなんてないし…そもそもそこまですきになるほど関わったことないし?
「……………黒髪?」
「「「…」」」
考えて考えて出た答えが髪の毛って!
自分でもばかだとおもう。
しかも、先輩がたの動きも止まってしまったし。どうしよう、まずかったかな。
「えー、っと…」
「「「わ、」」」
「わ?」
「「「わかるーーー!!!!」」」
先輩がたはまたきゃあきゃあ盛り上がり始めて安心。とてもたのしい。
響会長が、親衛隊は過激派だとか言ってたけれど、全然だ!
「髪の毛といえば、匠ちゃんちょうさらさらだね」
「ほんとですかあ?うれしい!がんばって育ててるんですう」
「あはははは、育ててるんだ?」
「?はい、だいじにだいじに」
「あは、本当、かわいいなあ。ねえどこのシャンプー使ってるの?」
「え、とはちみつのやつ…」
この質問、のむちゃんにもされたことがある気がする。でも僕がつかうシャンプーなんて、ふつうの市販のやつですよ。
そんなに安いものを使ってるわけではないけれど、学校で買うとちょう高いから、家から送ってもらってるくらいだし。
「どこのサロンのー?」
「や、そんな大層なものではなくてえ…」
「ふうん…」
歩先ぱいは少し考えたあと、僕の耳に口をよせて囁く。
「っ、」
「お茶会終わったら、僕の部屋おいで?いいシャンプーあるの」
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